人工透析を受ける方にとって、足の健康は非常に重要です。透析患者は、特に足の血行が悪化しやすいため、足のトラブルや合併症を防ぐためには、適切なフットケアが必要です。
当院では下肢閉塞性動脈硬化症の検査もおこなっています。
触診では、足の動脈を皮膚の上からさわって、脈が触れるか確認します。
脈が弱かったり、触れない場合は、足の動脈に狭窄や閉塞があると考えられます。
腕と足首の血圧を測り、腕に比べて足首の血圧が低い場合は、下肢閉塞性動脈硬化症が疑われます。
透析を受けている方は血管石灰化のために、足首などの血圧が正しく測定できないことがあります。
SPP測定は、皮膚表面の毛細血管の流れを確認する検査であり、石灰化の影響を受けずに、下肢閉塞性動脈硬化症の重症度を評価できます。
実際には、足の甲や裏の皮膚にセンサーをあて、血圧計カフを巻いて固定します。そしてカフを加圧し、皮膚表面の血液が流れはじめる圧を測定します。
足の病気の変化を予測し、重大な合併症や問題が起こらないように、日頃から足を観察をして、お手入れしましょう。
伸びた爪はケガのもとです。こまめに切りましょう。
切りにくい爪は無理せず受診時に相談してください。
爪の先端をまっすぐに切る。
両角は少し丸める程度にとどめ、深爪をしない。
最後にヤスリをかけ滑らかにする。